猫グッズの技法・加工・素材など
安全ろくろカバーとは
「ろくろ」とは、ロータリー:「放射状に広がる沢山のものが集結している中心」という意味もあり、傘のろくろ(開くときにスライドさせる箇所)は、これにゆらいします。
<安全ろくろカバーとは>
傘を開閉する際に押す金具(ハジキ)を保護するかたちでカバー(押しボタン)が付いています。
金属の骨を束ねたろくろを、プラスチックのカバー(ボタン)で覆っているので、指と金具との接触を避け、指詰めや怪我のリスクを防ぎます。
※安全ロクロは押したままだと、傘がとまらず固定できない事がありますので、ご注意ください。
耐水圧とは
生地が、どれくらいの水圧に対して耐えられる防水性を持っているかを表します。
例えば、耐水圧20,000mmであれば、生地の上に1cm四方の柱を立て、柱の中に水を入れて20,000mm(20m)までの高さに入れた水の水圧に耐えられるということになります。
<一般的な水圧の目安>
・20,000mm : 嵐
・10,000mm :大雨
・2,000mm : 中雨
・300mm: 小雨
●傘の耐水圧:250mm程度
●体重75kgの人が濡れた場所に座った時の圧力:約2,000mm
●濡れた場所へ膝まずいている時の圧力:約11,000mm
<レインウェアを選ぶ耐水圧の数値目安>
・小雨や小雪を凌ぐ程度であれば5,000mm
・スキーやゴルフは雨、雪にさらされるので最低10,000mm以上
・登山などは命にかかわるので最低でも20,000mm以上
繰り返しの洗濯や使用時の摩擦によって機能は少しづつ低下しますので、永久ではありません。
ポリウレタン(PU)コーティングとは
ポリウレタン(ウレタン樹脂やウレタンゴムとも呼ばれる、合成ゴムの一種)を生地表面に張ったものです。
<特長>
・耐油性、耐摩擦性、伸縮性、吸音性、耐衝撃性、耐候性、電気絶縁性に優れています。
・常温で硬化するため、金属以外にも、プラスティック(液体・気体を除く)、木材等ほとんどの基材にコーティング可能です。
・経年劣化が早い
騒音対策、製品の傷付き防止、基材保護、滑り止めの目的のため、金属、グラスファイバー、布ゴム、プラスティック、コンクリート等に幅広く使われています。
抗菌加工とは
製品の表面に菌が付着した際、菌の増殖を抑制する加工のことです。
菌の繁殖を抑制する物質を製品の表面などにコーティングしたり、製品自体に抗菌剤を配合したりすることで、菌の繁殖を防いでいます。
<抗菌の種類と特長>
抗菌には、有機系と無機系の2種類があります。
有機系:天然系と合成系があり、お茶やワサビなどが有名です。
安全性は高いのですが、抗菌効果の持続性が長くないのであまり製品で使われていません。
無機系:銅系、銀系、亜鉛系など金属系や、銀イオンもあります。
抗菌効果が半永久的に続くので、一般的に目にする抗菌加工製品は、無機系のものを使っていることが多いです。
抗菌加工の「抗菌」範囲は「製品の表面」だけです。
「抗菌」の対象は菌のみで、カビや酵母などの真菌や、ウイルスなどへの増殖抑制作用はありません。
抗菌効果により製品自体の「汚れ」,「臭い」,「ぬめり」等を防止又は抑制する副次的効もあります。
繊維分野,家電分野,住宅設備分野,バス・トイレ用品,事務用品,医療介護ヘルス用品,日用品分野など多岐にわたって抗菌加工製品が出回っています。
アルミ蒸着シートとは
<アルミ箔との違い>
・アルミ箔:アルミを薄く延ばしたシートです。
・アルミ蒸着:細かいアルミの粉が付着したシートです。
<性質>
①高い反射率:高い光反射率があるため、光を効果的に反射し、熱や紫外線を遮断することができます。
② 防湿性:優れた防湿性により、湿気や水分が内部に浸透するのを防ぐことができます。
③ 耐熱性:高温に対して耐性があるため熱伝導性が低く、熱を逃がさず保持することができます。
④ 電磁波遮蔽性:電磁波を効果的に遮蔽する特性があり、電磁波の影響を軽減することができます。
⑤ 柔軟性と軽量性:柔軟で軽量であるため、さまざまな形状のものや表面に適用することができます。
食品包装、精密機械の防湿包装、保冷ボックス、医薬品や、化粧品や、高機能樹脂の防湿梱包などに使用されています。
接触冷感とは
化学繊維ではレーヨンやキュプラがこの接触冷感に優れた性質を持っています。
・繊維中に水分を多く含む生地。
・熱伝導率・熱拡散率が高い生地。
・触った時に少し硬く感じる(シャリ感)生地。
・生地内の水分を素早く吸収・拡散して気化熱を奪うなどの手法もあります。
上記の特徴を持った生地に触れると、肌から生地へ瞬間的に熱が移動して冷たく感じるのです。
この効果を活かして、快適に涼しさを感じることができる生地を作ることが可能です。
接触冷感素材は特に暑さ対策としてとても効果的な生地で、
熱中症向けの制服や作業着などに使われています。
UV(UVカット加工)とは
太陽の光には、目に見える光(可視光線)と、目に見えない赤外線、紫外線とがあります。
紫外線は、その中で最も波長の短い光です。
1.紫外線は、波長が10-400 nm(ナノメートル)、可視光線より短くX線より長い不可視光線の電磁波です。
2.可視光線の紫色の外側という意味で紫外線と言います。
3.英語の ultra-violet からUVと省略されます。
《UVカット加工とは》
紫外線遮蔽(UVカット)加工とは、
紫外線が人間の皮膚に到達させないようにする加工です。
紫外線吸収剤を繊維に塗布して、紫外線の吸収または反射させることにより、紫外線を遮断します。
Reflax(R)(リフラクス)とは
麻のようなナチュラル感と、ドライな風合いのリネンライクな生地です。
シワになりにくく毛羽も出にくい、素材です。
縮みが少ないので、洗濯機でも洗えます。
麻と似ていますが、麻のようにチクチクしません。
洋服にすると、
シャリ感があり、通気性が高くさらっとしたドライなタッチと、しなやかなストレッチが快適な着心地です。
原料にペットボトルや繊維クズなどをリサイクルして使用する場合もあります。
「Reflax®」は株式会社サンウェルの商標登録です。
パイピングとは
生地や革の端の部分は、長年の使用で消耗を受けやすく、
この部分をパイピングによって保護し補強でき、耐久性を向上出来ます。
洋服ではデザイン性を重視して、
パイピングの部分だけ、本体と違う色や素材を変えたりするなど、
する場合が良くあります。
洋服の縫い代や衿ぐりなどの布の継ぎ目の装飾として使われたり、
ポケットやボタンホール部分にも使われています。
革製品にも使われる技法です。
合成皮革とは
動物の皮から作られる天然皮革を模した素材です。
織物や不織布を使った基材の上にポリウレタン樹脂やナイロン樹脂をコーティングして作り、さまざまな製品に使用されています。
天然皮革と比べても生産コストを半分以下に抑えることが出来ます。軽くて防水性が高いという特徴を持っています。
柔軟性や通気性が低く、熱に弱いデメリットがあります。
主にPVCレザー(ポリ塩化ビニル)とPUレザー(ポリウレタン)の二つに分けられます。
・PVCはポリ塩化ビニル樹脂を下地に塗り込んだものをいいます。耐水性と防汚性に優れるPVCは、ソファーなどの身の回りの品に多く使われており、他にはバッグなどにも使われています。
・PUは、ポリエステルやナイロンといった基材の上にポリウレタン樹脂を接着剤で付けたものをいいます。軽量で防水性の高いPUは、ジャケットなどのファッションアイテムによく使用されています。