猫グッズの技法・加工・素材など
抗菌加工とは
製品の表面に菌が付着した際、菌の増殖を抑制する加工のことです。
抗菌加工の「抗菌」範囲は「製品の表面」だけです。
「抗菌」の対象は菌のみで、カビや酵母などの真菌や、ウイルスなどへの増殖抑制作用はありません。
抗菌効果により製品自体の「汚れ」,「臭い」,「ぬめり」等を防止又は抑制する副次的効もあります。
繊維分野,家電分野,住宅設備分野,バス・トイレ用品,事務用品,医療介護ヘルス用品,日用品分野など多岐にわたって抗菌加工製品が出回っています。
アルミ蒸着シートとは
<アルミ箔との違い>
・アルミ箔:アルミを薄く延ばしたシートです。
・アルミ蒸着:細かいアルミの粉が付着したシートです。
<性質>
①高い反射率:高い光反射率があるため、光を効果的に反射し、熱や紫外線を遮断することができます。
② 防湿性:優れた防湿性により、湿気や水分が内部に浸透するのを防ぐことができます。
③ 耐熱性:高温に対して耐性があるため熱伝導性が低く、熱を逃がさず保持することができます。
④ 電磁波遮蔽性:電磁波を効果的に遮蔽する特性があり、電磁波の影響を軽減することができます。
⑤ 柔軟性と軽量性:柔軟で軽量であるため、さまざまな形状のものや表面に適用することができます。
食品包装、精密機械の防湿包装、保冷ボックス、医薬品や、化粧品や、高機能樹脂の防湿梱包などに使用されています。
接触冷感とは
化学繊維ではレーヨンやキュプラがこの接触冷感に優れた性質を持っています。
・繊維中に水分を多く含む生地。
・熱伝導率・熱拡散率が高い生地。
・触った時に少し硬く感じる(シャリ感)生地。
・生地内の水分を素早く吸収・拡散して気化熱を奪うなどの手法もあります。
上記の特徴を持った生地に触れると、肌から生地へ瞬間的に熱が移動して冷たく感じるのです。
この効果を活かして、快適に涼しさを感じることができる生地を作ることが可能です。
接触冷感素材は特に暑さ対策としてとても効果的な生地で、
熱中症向けの制服や作業着などに使われています。
UV(UVカット加工)とは
太陽の光には、目に見える光(可視光線)と、目に見えない赤外線、紫外線とがあります。
紫外線は、その中で最も波長の短い光です。
1.紫外線は、波長が10-400 nm(ナノメートル)、可視光線より短くX線より長い不可視光線の電磁波です。
2.可視光線の紫色の外側という意味で紫外線と言います。
3.英語の ultra-violet からUVと省略されます。
《UVカット加工とは》
紫外線遮蔽(UVカット)加工とは、
紫外線が人間の皮膚に到達させないようにする加工です。
紫外線吸収剤を繊維に塗布して、紫外線の吸収または反射させることにより、紫外線を遮断します。
Reflax(R)(リフラクス)とは
麻のようなナチュラル感と、ドライな風合いのリネンライクな生地です。
シワになりにくく毛羽も出にくい、素材です。
縮みが少ないので、洗濯機でも洗えます。
麻と似ていますが、麻のようにチクチクしません。
洋服にすると、
シャリ感があり、通気性が高くさらっとしたドライなタッチと、しなやかなストレッチが快適な着心地です。
原料にペットボトルや繊維クズなどをリサイクルして使用する場合もあります。
「Reflax®」は株式会社サンウェルの商標登録です。
パイピングとは
生地や革の端の部分は、長年の使用で消耗を受けやすく、
この部分をパイピングによって保護し補強でき、耐久性を向上出来ます。
洋服ではデザイン性を重視して、
パイピングの部分だけ、本体と違う色や素材を変えたりするなど、
する場合が良くあります。
洋服の縫い代や衿ぐりなどの布の継ぎ目の装飾として使われたり、
ポケットやボタンホール部分にも使われています。
革製品にも使われる技法です。
合成皮革とは
動物の皮から作られる天然皮革を模した素材です。
織物や不織布を使った基材の上にポリウレタン樹脂やナイロン樹脂をコーティングして作り、さまざまな製品に使用されています。
天然皮革と比べても生産コストを半分以下に抑えることが出来ます。軽くて防水性が高いという特徴を持っています。
柔軟性や通気性が低く、熱に弱いデメリットがあります。
主にPVCレザー(ポリ塩化ビニル)とPUレザー(ポリウレタン)の二つに分けられます。
・PVCはポリ塩化ビニル樹脂を下地に塗り込んだものをいいます。耐水性と防汚性に優れるPVCは、ソファーなどの身の回りの品に多く使われており、他にはバッグなどにも使われています。
・PUは、ポリエステルやナイロンといった基材の上にポリウレタン樹脂を接着剤で付けたものをいいます。軽量で防水性の高いPUは、ジャケットなどのファッションアイテムによく使用されています。
PETとは
ポリエチレンテレフタレート(Poly Ethylene Terephthalate:英語)のことです。
「世界で最も多く使用される樹脂」と言われており、ペットボトルや衣類をはじめ、食品用のトレーや工業用のフィルム、磁気テープなどにも使われています。
《歴史》
・1941年にイギリスのキャリコプリンターズ社で、J.R.ウィンフィールドとJ.T.ディクソンによって製法が発明され、
・1948年にポリエステルとして販売が開始されました。
・イギリスでは「テリレン」とも呼ばれています。
・アメリカではデュポン社の商標である「ダクロン」という名称です。
・日本では帝人と東レの共同商標である「テトロン」という名前です。
《原材料》
他の多くのプラスチックと同様、石油です。
石油を精製してできるテレフタル酸とエチレングリコールを、高温、高真空下で化学反応させます。
《用途》
特に食品用の用途が多く、
日本でも1977年にペットボトルの生産が開始されて以来、飲料容器として大量に流通してきました。
ペットボトルの「ペット」は、ポリエチレンテレフタレートの「PET」に由来しています。
合成繊維としての使用量も非常に多い素材です。
繊維としてはポリエステルとよばれ、合成繊維のうちおよそ30%を占めています。
ポリエステルは肌触りがよく、保温性にも優れているため、フリースやセーター、シャツなど、多くの衣類に使われます。
耐久性と速乾性に優れるため、衣類以外でもカーテンやカーペット、紐やロープ、テント素材、アウトドアシートなど、多様な用途があります。
サテンとは
絹をはじめ、ナイロン、ポリウレタン、アセテート、ポリエステル、綿などの糸を使って作られます。
経・緯の糸の浮きが非常に少なく、経糸または緯糸のみが表に表れているように見えます。
密度が高く地は厚く、柔軟性に長け光沢が強い。ただし、摩擦や引っかかりには弱いです。
非常に光沢があり、豪華な雰囲気を持つ布であるため、
ドレス、裏地、帯地、ハンドバッグ等に使われる事が多いです。
帯地に使われるものは特に太い糸を使って厚く編み上げられます。
男性の衣服ではスカジャンの生地として多用されています。
刺繍とは
手芸の一種です。
布・皮や編み地などの表面に,糸・紐・リボンなどを,針で刺したり留めたりして作ります。
擦れに強い性質があり、ワッペン等に利用されています。
プリントなどに比べて立体感がある分、製造に手間がかかるため、完成品は高価になることが多いです。
《歴史》
・古代、オリエントで発達し,ビザンティン帝国などに伝わり、祭儀用の式服や祭壇の幕にも施されました。
・15~16世紀頃には服飾としての刺繍が一般化して,靴,手袋にまで応用されました。
・中国でも〈繍〉は古くから行われました。漢代にはほとんど鎖繍で作られて、唐時代以降に平繍が流行して,金糸を使ったた華麗なものが作られました。
・日本では奈良時代に中国系の鎖繍がつくられました。
・桃山〜江戸時代には優雅な模様と、高い工芸性を発揮ししました。
・現在は在来のものを日本刺繍,欧米のものをフランス刺繍と総称しています。
《種類》
・アップリケ,ドロン・ワーク,カットワーク,区限刺繍,スモッキングなどがあります。
《材料》
・白糸刺繍,色糸刺繍,リボン刺繍,ビーズ刺繍などがあります。
※産業革命以降は、機械刺繡が発達してきています。