アクリル(acrylic)とは、プラスチックの一種であるポリメタクリル酸メチル(PMMA)と、化学繊維の一種であるアクリロニトリルを原料とする素材の総称です。
プラスチックとしては、ガラスのような透明度と軽さを持ち、加工しやすいため、看板やディスプレイ、建材などに広く使われています。
一方、化学繊維としては、羊毛に似た風合いや保温性を持ち、セーターや毛布、ぬいぐるみなどに使用されます。
【アクリル(プラスチック)】
素材:ポリメタクリル酸メチル(PMMA)という合成樹脂の一種。
<特徴>
・ガラスに似た高い透明度(ガラスの約92%)。・ガラスの約半分の軽さ。・割れにくく、衝撃に強い。・加工がしやすい(切る、穴をあける、接着するなど)。
・耐候性・耐薬品性が比較的高い。
<主な用途>
看板、ディスプレイケース、照明器具、建材、日用品など。
【アクリル(化学繊維)】
素材:アクリロニトリルを原料とする合成繊維。
<特徴>・保温性や弾力性があり、ウールの代用品として使われることが多い。
・シワになりにくい。・虫やカビに強い。
・染色しやすく発色が良い。
・デメリット:吸湿性が低く、汗でべたつきやすい。
・毛玉ができやすい、静電気が起きやすい
・熱に弱い(乾燥機は避けるなど)。
<主な用途>
セーター、マフラー、毛布、カーペット、縫いぐるみなど。





