ガーゼ(Gauze)とは、目の粗い平織りの生地のことです。
日本では、コットンでできたガーゼのことを綿紗(めんしゃ)と呼びます。
<歴史>
ドイツから医療用具として日本に伝わってきました。
日本でガーゼという単語が使われ始めたのは明治時代からと言われています。
1800年代の終わり頃から国内に製造工場が作られました。
<製造方法>
ガーゼは、甘く撚った糸を粗めに平織りにした後、不純物を取り除き、漂白し晒(さら)して作られます。
<原材料>
ガーゼに使用される素材は、主にシルク(絹)、コットン(綿)、リネン(麻)の天然素材が多いです。
天然素材ならではの柔らかさと、ナチュラルな風合いが特徴的です。
また天然素材だけではなく、ポリエステルなどの合成繊維でできたガーゼもあります。
<特徴>
1.柔らかい肌触り:甘い撚りの糸でゆるく織られているため、とても柔らかい肌触りです。
赤ちゃんやデリケート肌の方にも肌への刺激が少なくおすすめです。
2.軽い:目が粗く詰まっていないため、非常に軽いです。
ガーゼで作られた衣類や寝具などは、ストレスをほとんど感じず使用出来ます。
3.吸水性・通気性がある:高い吸水力が特徴です。
また、目が粗い分、空気の通り道が大きいので通気性にも優れており、汗を拭いてもすぐに吸収し、乾きも早いです。
4.お手入れが簡単:汚れても気軽に家で洗うことが出来ます。
また、使っていくうちにシワが出来ますが、風合いや肌触りが良くなるので、使うほどに柔らかくなります。
5.通年使用可:夏は涼しく、冬は暖かいガーゼ生地は、季節問わずに使えます。
暑いときは、汗をかいても素早く吸収し、通気性も良いので涼しく使えます。寒いときは、インナーとして一枚重ねて着ることで、体から発する熱を逃がさずに暖かい。
6.ナチュラル:ガーゼ生地は、目が粗く、詰まっていないため、光沢感が少ないです。
ナチュラルな印象にしたい時や、柔らかい雰囲気のお洋服などを作りたい時はガーゼを選ぶと良いです。
リネンのガーゼは、特にナチュラルな印象です。
最も薄いシングルガーゼから、ダブルガーゼ、トリプルガーゼと重ねるほどに厚みを増していき、用途によって使い分けます。
重ねるほどに、透けにくくなり、保温性も高まります。
生地の面積が増えるほどに吸水性も上がります。
ベビー用品、医療用品などによく使われています。



